2025.06.09
福祉教育の講師をしました
川崎市社会福祉協議会では、市内7つの区の社会福祉協議会(区社協)を通じて、地域福祉に関するさまざまな活動を行っています。
福祉教育の推進のための活動もその一つで、学校や企業、地域での福祉教育に関する相談対応及び連絡調整、講師等の調整や派遣、機器・教材等の貸し出しなどを行っています。
訪問介護支援事業所も社協組織の一員として、これまで培ってきた知識や技術を地域に還元する機会を大切にし、講師として協力をしています。

先日、中原区社会福祉協議会が協力し実施された小学校の総合的な学習に、なかはら訪問介護支援事業所のサービス提供責任者が講師として参加しました。
当日は、まず区社協職員より「高齢に伴う身体の変化」について説明をし、その後児童は2つのグループに分かれて車いす体験と高齢者疑似体験を行いました。
車いす体験はサービス提供責任者が担当です。二種類(自走式・介助式)の車いすを見せ、押し方やコツを伝えたら、いよいよ体験!
4年生の児童が2人でペアになり、車いすに乗る人、押す人で分かれます。マットで作った段差を乗り越え、カラーコーンを回ったら次の人に交代です。
「(車いすが)意外と重い」「車いすは歩きより不便」体験した児童からはこんな感想が聞かれました。
また、高齢者疑似体験は、区社協職員と民生委員が担当です。
体験者がおもりを身に着け動きが制限される中、クラスメイトが友達の手を取ったり背中に手をあてて歩いたりと自然に手を貸す姿が見受けられました。
活動の終わりには区社協職員が、「自分がその立場だったら何をしてほしいかを考え、誰もが暮らしやすい社会を目指そう」と締めくくりました。
講師を務めたサービス提供責任者達は「みんな熱心に取り組み、車いす操作が進むにつれ、真剣な表情になっていった。これをきっかけに車いすを使用している人を気にかけてくれるようになったら嬉しい
です。教える側も良い体験になりました」と振り返っていました。
社協ならではの地域の福祉や介護の「芽」をはぐくむ活動をこれからも続けていきます。
社協が関わる福祉教育の推進について興味がありましたらぜひこちらをご覧ください。