川崎市社会福祉協議会では、本会所属のサービス提供責任者全員を対象に、知識や技術のスキルアップを目的とした合同研修を毎年行っています。研修実施は、質の高いサービスを安定して提供する事業所を評価する「特定事業所加算」の要件の一つです。今回は、過去に実施した「身体介護」をテーマにした2日間の研修の様子をご紹介します。
■ サービス提供責任者とは?
訪問介護サービスにおいて、介護計画の作成や、ヘルパーへの指示・指導、スケジュール管理、利用者やご家族、ケアマネジャーとの連絡・調整など、介護全体を管理する役割を担っている専門職です。
◆1日目:移動介助の基本を学びました
初日は、「移動介助の基本と留意点」をテーマに講義とデモンストレーションを行いました。
主な内容:
腰痛予防のための「ボディメカニクス(身体の使い方)」を活用した介助方法
利用者と介助者の体格差に応じた介助の工夫
福祉用具(スライディングシート、スライディングボードなど)の効果的な使い方
講義の後には、講師による実演もあり、実際の動きを見ながら学ぶことができました。
◆2日目:体験しながら学ぶロールプレイ
2日目は、4台のベッドを使って実践的なロールプレイを行いました。
参加者は2人1組になり、介護者役と利用者役を交互に体験。
介助する側・される側、両方の立場から移動・移乗介助の大切さや難しさを実感することができました。
参加者したサービス提供責任者からは、
・「ボディメカニクスの原則を、実際の動きを見ながら学べたのでとても分かりやすかった。力任せではなく、自然な動きを活かすことの大切さを改めて実感しました。」
・「利用者・介助者の両方を体験できたことが非常に有意義でした。学んだことを現場でヘルパーさんにもしっかり伝え、質の高い介護の実践につなげたいと思います。」
・「実践的で役立つ内容だった」 といった感想がありました。
🔜 次回は、「訪問介護計画書作成編」の研修についてご紹介します。